蜘蛛ですがなにか？第3期

目覚めの夜明け

ソレは疲弊していた…

いつからかだろう…

記録と呼ぶには曖昧で
記憶と呼ぶには鮮明だ

原因はおそらく…





「おぅ！　てめぇら無事戻ったな！」
「あぁ　アチェ子　おめぇさんはこっちだ！」
「毎度毎度整備するこっちの身にもなりやがれってんだ！」

記録の終わりと始まりの記憶

「…これでお別れだが、いつかまた会える」

自分の生みの親だと認識出来たのは最近だ
それ以前の記録はそこかしこに転がる敵機体の残骸と同義だが
最近のソレは「いつか」がいつ来るのか…
この記憶を繰り返し思い出していた





「今回はまた随分と派手にやられたもんだな!」
「ったく………あれぇ　試してみっか………」

上書きされる装備と記録

命令通りに動いた

動けば動くほど　戦えば戦うほど
　部品は動かなくなり　部品は壊れていった

各部位が新調される程　武装が厚くなり
　各部位が新調される程　記憶は薄くなる





「こいつぁな　おめぇさんがここに運び込まれた時　ちょいと弄くってみっかって主回路んとこ開けたらよぉ　薄汚ぇ紙っ切れが挟まってたんだよ」
「なぁ〜んでここをいっちゃん先に開けっとわかったんだか…」

一人じゃない

「まぁ、万が一会えなくとも　お前は一人じゃない」

記録は正確だ
自分にはイモウト達がいる

あの方が独自に作った自分らの戦術記録共有装置が日々更新され常にイモウト達から送受信されている

加えて自軍の有機生命体達の下らない日常会話からクダラナイ軍上層部戦術作戦会議まで

『ナンノイミガ？』





「まぁあれだ　おめぇさんがいるおかげで弟も無事にけぇってこれるんだろうがな…」
「だからっておめぇがてめぇの体を気遣っちゃなんねぇってことにはなるめーよ？」
「弟？　いつも出っ張る時にタノムぞ！って言ってくるやついんだろ?　あ〜いつだ」

続く変化

「今日も頼むぞ!」

「おぅアチェ子　おめぇ新調した装備ぶっ壊してきたら俺がとどめさしてやっからな！」


イツモの挨拶らしいが…
なんの意味があるかマダ解らなかった…
今はただ　記録を続けよう…


ただ…ソレはいつしか疲弊しなくなっていた

おしまいｗ

最後まで読んでくださった方！
ありがとうございます😊

前回から変わった所は左手が
テクニックで上げた「悪魔の手」と
新武器の鎖鎌？

閉じてる状態はメイス→鎌→薙刀
と使い方が変わりますｗ
柄頭には長めのフレイルって事でｗ

これだけ見ると某明治剣客浪漫譚のある敵キャラっぽいですがフレイル部分はおまけ！

左手と合わせて某ゲーム会社のメインキャラクター　爆炎◯申し子ヒ◯をモチーフとしてます!　皆知ってるかな？

今作ってる子が完成後に投稿しようと思ってたんですがそっちの進捗が悪くこっちは完成していたため先に投稿する流れとなりましたｗ

それでは!　See you again♪⁠～⁠(⁠´⁠ε⁠｀⁠ ⁠)