A4-R 偵察(後編)
投稿:2022/11/05 更新:2022/11/05
連合軍科学研究工場
紺色の肩幅の広い機体がのしりのしりとシャッターの奥から現れる。その強靭そうな見た目に恐れ慄くが、思い切ってベグは引き金を引いた。
が、装甲にはかすり傷の1つもつかなかった。それどころかこちらの存在に気付かれてしまった。
ベグ「何だあの装甲!貫鉄硬が弾かれた?!」
紺色の機体がすさまじい速度で迫る。エグザマクスは重力圏では推進力が半減されるというのに、宇宙空間と変わらない勢いだ。そして、人蹴りでベグ機の肩装甲は剥がされてしまった。それどころか、相手のショットガンが直撃し盾を貫通。左腕の装甲は凹み、間接駆動の妨げにもなった。
ベグ「(やべぇ、やべぇぞ...)」
そんな中一台のトレーラーがやってくる。ゲイルとジョンだ。静かなエンジン音や電磁波の影響で相手はまだ気づいていない。
ベグ「よし...!」
新型機のパワーに圧倒されベグの機体はどんどんダメージを受けていく。遮蔽物に一旦身を隠すが、最新鋭のレーダーからは逃れられる訳がなく...
連合軍兵「シャッターごと貫いてやるぜ!このショットガンでな!!」
銃口部には大きなエネルギーの塊が発生し始めている。もちろんあれを喰らえばこの頑丈なコックピットもただでは済まない。刻々と赤色の球体は大きくなっていく。
ゲイル「うあーっ!」
そこへ白の機体を駆るゲイルが颯爽と現れる。が、機動力の高さから機体を制御できていない。
ジョン「ブースターを切って地上に立て。宇宙とは違うんだ宇宙とは。」
連合軍兵「新手か。だったら両方倒すまでだ!収束終了...発射!」
(ショットガンが破壊され、エネルギーが四方八方へ拡散する)
ブースターを切り地上へ降り立ったゲイルは目にもとまらぬ速さで、正確にショットガンの横側を打ち抜いた。それと同時に先ほどからブースターを使い過ぎた影響と今のエネルギーが漏れ出たことで敵の新型機のバッテリーは急激に低下し、身動きが取れなくなった。
連合軍兵「もうバッテリーが?!クソ、動け!!」
ゲイルはシールドに備わっていたやや大きめのレーザーナイフで敵機の頭部カバーのみを破壊した。
「警告。警告。戦闘継続は危険と判断したため、座席を射出します。」
連合軍兵「がーーーっ!!覚えてろアルトもどきめぇーーーーーー!!」
パイロットは射出座席によって空高くまで打ち上げられ、機体は力が抜けたように崩れ落ち、その場に横たわった。
ベグ「助かったぜ、隊長。」
ゲイル「ナイス囮だ、代理。」
気が付くと日は既に昇り、朝になっていた。
ジョン「さて...この機体を回収して帰るか。」
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