A2 魔術師
投稿:2022/10/15 更新:2024/03/26
ここまでのあらすじ
白のポルタノヴァを駆るバイロン軍兵士のゲイルは出撃直後に仲間が待機する格納庫を爆破され、青いアルト3機の強襲を受ける。気を失ったまま大気圏へ突入し、そのまま地球の砂漠へと不時着してしまった。愛機は熱で焼け焦げ、電子系統は強制冷却の影響で破損。彼はコックピットから1つのメモリーチップを取り出し、砂漠を越えるため歩き出した。
地球 不時着から3日
丸1日歩いたものの砂漠を越えることはできなかった。当たり前だ。地球上で一番大きな砂漠へ不時着し、まだ半分も移動していないからだ。水分や食料も十分に確保できず、いくら過酷な環境に強いバイロン人の彼でさえも疲労は蓄積されていた。
不時着から4日後 朝
連合軍機の飛行音でゲイルは目を覚ました。大気圏内フライトパックの耳が痛くなるような音が広い砂漠に響く。
彼は腰に備わっているピストルと信号弾を取り出し、真上を飛行する緑色の機体に向けて放った。ここで力尽きるぐらいなら捕虜になった方がマシだと考えたのか。機体はゲイルの方向へ向きを変え、目の前へ着陸した。スーツの通信機から何者かの声が聴こえる。機体のパイロットだろうか。
「そのスーツはバイロン軍のものだろう?」
ゲイルはそうだと応答した。すると、緑の機体のハッチが開いた。構えるゲイル。しかし中から出てきたのはバイロン人だった。機体は確かに連合機のように見える。困惑するゲイルにパイロットが声をかけた。
「もしかして君はFH部隊のゲイル君か?」
どうやら彼はゲイルのことを知っている
「バイロン人...じゃあこの機体は?」
「まぁ話はあとにしよう。こんな砂漠とっとと抜けちゃいたいからね。」
ここにいても何も始まらないので、謎の人物へついていくことにした。
砂漠を越えて
ゲイル「なぜ俺の名前を知っているんだ?」
どうも信用できなかったので思い切って聞いてみた。すると謎の人物は呆れた仕草をとり、「このマーク...覚えてるか?」とスーツの肩についているワッペンを剥がし、ゲイルに見せた。それは薄いぼろきれに縫われた雑なマークだったが、ゲイルはすぐに何なのか思い出した。
ゲイル「これは!リグメット(バイロン語で自由)部隊の手製ワッペン!!」
果たして彼は何者なのだろうか。
再編集 2024 3/11
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