【射干玉Ⅱ】S市侵攻部隊機
投稿:2025/04/05
特務機【射干玉】の量産運用を目的として開発された改良型機体【射干玉Ⅱ】のうち、S市侵攻作戦における部隊仕様について技術的側面および運用実態を論考する。射干玉Ⅱは都市部での戦闘に最適化された運動性能を有し、集団戦における生産性と効率性を両立させることを目的とした設計が特徴である。
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- 作品種別
- 加工あり
- シリーズ
- マクシオン軍
- 機体・キャラ名
- アチェルビー(TYPE-C)
- メインカラー
特務機【射干玉】の量産運用を目的として開発された改良型機体【射干玉Ⅱ】のうち、S市侵攻作戦における部隊仕様について技術的側面および運用実態を論考する。射干玉Ⅱは都市部での戦闘に最適化された運動性能を有し、集団戦における生産性と効率性を両立させることを目的とした設計が特徴である。
本機体群は明確に「隊長機」と「一般機」に分類されており、それぞれの設計意図および戦術的役割に差異が見られる。
機体設計と武装構成
射干玉Ⅱは、標準装備としてアチェルビー系EXAMACSに広く採用されているソードビームガンを搭載するほか、近接戦闘時における機動性と制圧力の強化を目的として、ビームヌンチャクを新たに携行する。これにより、従来型では困難であった三次元戦闘環境における柔軟な攻防転換を可能としている。
隊長機
隊長機には「装甲旗袍(戦闘用チャイナドレス)」と呼ばれる特殊装甲が採用されている。この装甲は高い運動性を確保しつつ、指揮官として戦場を縦横無尽に移動可能とする。構造上は一般機と大差ないものの、運用においては隊列の中枢に位置し、視認性と指揮統制に優れた装備を持つ。
一般機
一般機は量産性およびコスト効率を重視し、装甲旗袍を省略した一般的な装甲構成となっている。これにより、部隊規模を確保しつつ、指揮系統における一貫性を損なうことなく運用が可能となった。S市侵攻作戦では、計30機の一般機が投入されている。
装甲旗袍の構造と機能
「装甲旗袍」は、従来のスピナティオよりも耐久性に劣るスピナティア系機体を補強する目的で開発された布状増加装甲である。素材にはE.S.M.(Energy Shifting Material)を織り込んだ特殊繊維が用いられ、EXAMACS本体から供給されるエネルギーを内部に蓄積・転送する構造を有する。これにより、被弾時の熱・衝撃エネルギーを異空間へと転送し、実質的な被害を低減することが可能である。
装甲旗袍の意匠および配色には複数のパターンが存在するが、機能的差異は認められていない。
※画像は「スピナティア 12号機 【红龙:Hóng lóng】」の装甲旗袍装備
特殊装備:D.O.R.A.の運用概念
S市侵攻作戦において、一部の射干玉Ⅱには都市破壊用音響兵器「D.O.R.A.(Destructive Oscillatory Resonance Apparatus)」が搭載された。これは、専用ロッド「B.A.C.H.I.(Ballistic Acoustic Contact Hammering Instrument)」による打撃を通じて、標的物体の固有振動数に共鳴する音波を生成し、内部構造を共振崩壊させる兵装である。
この技術は従来兵装とは異なり、物理的貫通を必要とせずに構造体へ致命的損傷を与えることが可能であり、市街地制圧における新たな戦術的アプローチとして注目される。
射干玉ⅡのS市侵攻部隊仕様は、量産性と戦術多様性の両立を目指した新世代型EXAMACSであり、都市戦に特化した設計思想と装備構成が顕著である。特に、指揮系統における隊長機と一般機の分離運用、およびE.S.M.による異空間転送型装甲技術、さらには音響共鳴兵器の導入は、今後の都市型戦闘におけるスタンダードとなりうる可能性を秘めている。